Scratch(スクラッチ)無料でプログラミング教育! クローンとランダム数字で雨をふらせよう

坂出プログラミング教室の「Kei」です!
今日は「Scratch(スクラッチ)」を使用した初心者向けプログラミング教育の第4回です。

今回はNHKの「Why!?プログラミング」の番組で紹介されていた
【マックスの農場に雨をふらせろ】について解説したいと思います。
お父さん・お母さんが子どもに教えられように、ポイントを挙げながら解説しますので是非やってみてください!

このプログラミングの目的

  • 雨を降らせる ゲームを作ることで、クローン作成と乱数(ランダムな数字)について学ぶ
  • 自分自身でより良いプログラミングの仕方・表現を考えることで論理的思考を育む

1. どんなゲーム(プログラム)を作るかを確認する

まずはこちらからScratchを開きましょう。

真ん中上にある「リミックス」をクリックしましょう。
これをクリックすることで自分のアカウントへ、このプログラムを保存できるようになります。

(旗)をクリックして今のじょうたいを確認しましょう。

スペースキーを押したときに雨がふるようになっているのですが、今はまだひと粒しかふりませんね。
今回は雨がランダムにたくさんふるようにプログラムを良くしていきましょう!

※お子さんに「今日は雨をたくさんふらしてみよう!」など、プログラミングの目的を一緒に確認しましょう。

2. クローンを使って雨つぶを増やそう

まずは「雨つぶ」のスプライトをクリックして、「雨つぶ」 の コードを確認しましょう。
・スペースキーが押されたとき
・「雨つぶ」を画面の上に移動して
・表示する
・「雨つぶ」が画面下の地面に落ちるまでy座標を減らして雨つぶを下に移動する
・「雨つぶ」が画面下の地面に落ちたら隠して、クローンを消す

このようにして、今はひと粒だけ雨をふらしているみたいですね。まずはクローンを使用して雨つぶを増やしましょう。クローンというのは分身のことです。「制御」のコ-ド「自分自身のクローンを作る」を一回実行すると、同じものがもう一つできます。そして、「クローンされたとき」で始まりプログラムを作れば、クローンの雨つぶを動かしたりできます。

まず、上図のように「制御」コードの「クローンされたとき」を使用して、雨つぶの動きを制御するプログラムを作りましょう。次にスペースキーが押されたときに「自分自身のクローンを作る」で雨つぶのクローンを作り続けるプログラムにしましょう。

何かの動作をずっと続ける場合、「制御」コードの「ずっと」を使えばよかったですね。これに「 分自身のクローンを作る 」を入れてみましょう。この状態で動かしてみると、雨つぶのクローンを作る間隔が短すぎて雨つぶが繋がってしまっています。そこで、「制御」コードの「1秒待つ」を入れて、「0.1秒待つ」に変えてみましょう 。

これで、雨つぶがたくさんふるようになりましたが、一か所にしかふっていません。次は雨つぶがでたらめに落ちるようにしていきましょう。

3. 乱数を使って雨つぶをでたらめにふらそう

まず、雨つぶがふる位置はどこで決まっているかを見てみましょう。

上図の「x座標を10、y座標を180にする」で決まっています。この中で注目しないといけないのは、雨つぶの左右の位置( x座標の位置 )です。今は「10」に固定されていますが、「演算」のコード「○から○までの乱数」を使うことでランダムな数字を入れることができます。では何から何までにすれば良いか考えて見ましょう。

今は画面の真ん中にしかふっていないのを、画面の左端から右端までふるようにしたい。じゃあ左端のx座標と右端のx座標の値を思い出してみましょう。

x座標の左はしは「-240」、右はしは「240」でした。 「-240から240までの乱数」 に直してもう一度雨をふらしてみましょう。

4. プログラムの改良

あとは子どもの好きなようにいじらせてあげましょう!
キーボード入力で犬を動かして雨をよけるゲームにしたり、雨ではなくマックス(犬)が落ちてくるようにしたり。

NHKの参考プログラムも見せて、「こんなこともできるんだ!」と気づきを与えてあげても良いと思います。